対談・インタビュー

2021.07.06

【対談NO.1】スーツとの出会いと「こだわり」ープロスピーカー松井英幸さん

松井さん対談画像

今回対談するのは、現在、プロスピーカーとして活躍されている松井英幸さん。高校教員時代にはラグビー部顧問として全国大会である花園に21年連続23回出場の実績をつくり、高校ラグビー日本代表監督も務められた経歴もあります。スーツとの出会いとこだわりについて話をうかがいました。

スーツに目覚めたきっかけ

松井さん:監督・コーチをしているときに、5回ほどフランス・イタリア・ウェールズ・イングランド・スコットランドなどにヨーロッパに遠征させていもらったんですよね。
その時にチームスーツとして選手もスタッフも監督も全員同じオーダースーツを着ていったのです。ラグビーは試合の後アフターマッチファンクションという会がありまして、そこでお互いのチームスーツを来てくれるんです。それで遠征に行ったときに驚いたのが、現地の高校生の身だしなみがめちゃくちゃカッコ良かったのを覚えています。
この子たちは小さい頃からスーツの着こなし、身だしなみの教育を受けているのだなと実感しました。日本の高校生はというと、「制服を着させられている」感覚で、現地の学生は「スーツを着こなししている」感覚でした。この違いは、外見だけではなく、立ち振る舞いや身振り手振り、会話にも現れていました。
ラグビーだけではなく、本場のスーツ文化を学べたことは私の財産になり、スーツに注目するきっかけにもなりました。

仕立て屋トーマスとの出会い

戸松:初めてお会いしたのは2019年の12月ごろJPSA(一般社団法人日本プロスピーカー協会)の定例会でしたよね。僕は、実はラグビーファンでして前から「ラグビーのあの伝説の名監督がいる!!」って思っていました。それで、その帰りの時にちらっと「君、スーツやってるんでしょ」って松井さんの方から声をかけてくれて、はじめはかなり萎縮した記憶があります。(笑)
年が明けてからJPSAの別のセミナーで再会しまして、一緒にそのセミナーを受講することとなり、「スーツのことで相談に乗ってくれないか」と依頼を受けてわざわざお店に来てくれたのが始まりでしたね。初めてつくらせいていただいたのは、ネイビーブルーのスリーピースでした。

松井さん:そうだったんですね。先ほど学びの機会がある中で、戸松さんと会う機会が何度か会って、いつもオシャレな格好をしていたんですよね。それで、間接的にですが、スーツの仕立てをしていると聞いていました。それから、何度か戸松さんが着てくる服装をチェックさせてもらいました。「このセンスならば、自分の感覚と合うな」というインスピレーションを受けたので、声をかけにいったのを覚えています。

松井さん:当時、プロスピーカーという資格をとったばかりだったのですが、年間全国30講演したいという目標がありました。登壇するにあたって人からの見られ方というのは非常に重要だったので、その時にカッコいいスーツを何着か用意しておきたいと前々から思っていたんですよね。
ただ、スーツを着るだけではなく、戸松さんは「着方」を教えてくれました。
スーツだけではなく、スーツの中にあるこだわりやスーツの着方、意味合いなど、戸松さんはただ、スーツという「モノ」を売るだけではなく、その背景にあるいろいろな歴史であったり、考え方であったりそういったもの分かった上で着るのと分かったいないできるのとでは、大きな違いがありますよね。
戸松さんそれをすべて提供してくれました。

戸松:ありがとうございます!
今おっしゃっていただいたようにスーツにも歴史があるんですね。1666年10月7日がスーツの誕生日と言われていまして、当時日本は江戸時代ですよね。江戸時代の和装の文化というのは今でも全く変わっていないですよね。簡単に言うと、着物の時は帯を巻きますよね。海外の方が便利だからといって、帯の代わりにベルトをしていたら、変ですよね。ということは、今の英国紳士が日本人のスーツ姿を見て疑問に思う点は多いですよね。
和装にもルールがあるように、スーツにもルールが合ってそれを守ることで、カッコよく見えるのです。
決してセンスが必要なわけではないのです。

松井さんの仕立てについて

戸松:ジャケットも作らせていただいているのですが、スコットランドのハリスツイードという生地を使って作らせていただいているのですが、松井さんがラグビー高校ジャパンの監督をされているとき、スコットランドに勝利しているんですよね。その思い出などものせて仕立てさせていただきました。また、こういったことを理解してこだわっていただける方に指名していただいているのは、本当に光栄なことです!

松井さん:私にとっても戸松さんは非常にありがたい存在です!
私のスーツに対しての「こだわり」を1センチ、1ミリまで対応してくれるこんなに親身になってくれる仕立て屋さんに今まで、会ったことがないです。戸松さんと会って10着ほどスーツを作ったのですが、全て満足しています!こだわり抜いて納得したものを着ていることが、自分に自信を持たせ、行動や成果にも現れてくるものだなとプロスピーカーという仕事を通して実感しています。
また、スーツを仕立ててもらうことだけではなく、状況に応じたスーツの選び方やワイシャツの合わせ方、靴に至るまでのトータルコーディネートやスーツマナーなどもアドバイスしてくれているので、戸松さんという存在はただの「物売り」ではなく、「コンサルタント」のような存在です。
これからもよろしくお願いしますね!

戸松:こちらこそよろしくお願いします!

 

 

 

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