「ちょっと動きにくいからジャケットのボタン外したいな、、、でもマナー違反かな?」
スーツのボタンは全部留めておくべきか、外しても良いものなのか、疑問に思ったことはありませんか?今回はスーツのボタンについて、シーンやスーツの種類別に留め方をご紹介します!
目次
日本一わかりやすい!ボタンの留め方チャート
結論を先に知りたい方はこちらのチャートをご確認ください。
スーツの種類別にボタンの留め方をまとめました。
基本のマナーとそれぞれの留め方をこの後詳しく説明していきます。
アンボタンマナー
スーツのボタンの留め方について、基本的なルールがあります。
それがアンボタンマナーです。アンボタンマナーとは、ジャケットやベストについているボタンは1番下のボタンを外すことを言います。「アンボタン」は英語だとunbuttonです。単純に訳すと、「ボタンをしない」という意味になります。
アンボタンマナーの由来は、中世のヨーロッパにあり、この時代のボタンはジャケットを留めるものではなく、装飾品としての役割を持っていました。つまり、1番下のボタンは「飾り」であり、留めるとジャケットのシルエットが崩れて余計なシワは入ってしまうため留めないと覚えておきましょう。
⇨中世のヨーロッパでは、ボタンはジャケットを留めるものではなく、装飾品としての役割を持っていた。
⇨1番下のボタンは「飾り」であり、留めるとジャケットのシルエットが崩れて余計なシワが入ってしまう。
「立っているとき」「座っているとき」のボタンの留め方
立っているときはボタンを留める、座るときはボタンを外すのが基本です。その理由は、スーツは立っているときの姿勢を基本として仕立てられているからです。スーツを着て座ると、生地が引っ張られてシワの原因になります。痛みの原因にもなりますので、座るときはボタンを外すようにしましょう。
しかし、例外として同席している上司や目上の人がボタンを留めている場合は、状況に合わせて座っているときもボタンを留めた方が良い場合もあります。さらに、長時間デスクワークをする場合は、ジャケットを脱いで仕事をした方がスーツの痛みを軽減することができます。
(座るときにボタンを外す理由は、実はスーツのシルエットが崩れてしまう以外にもあります。その理由が気になる方やスーツの着こなしについて知りたい方は、下記お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください!)
⇨座るときは、ボタンを外す
スーツの種類別・ボタンの留め方
ここからは、スーツの種類別にボタンの留め方をご紹介します。
シングルスーツの場合
1つボタン:ボタンを留める
1つボタンは礼服(フォーマルスーツ)に多いですが、必ずボタンを留めましょう。
2つボタン:上のボタンを留めて、下のボタンを外す
スーツで1番多いのが2つボタンです。先ほどアンボタンマナーについてご紹介しましたが、上のボタンのみ留めて、下のボタンは外しましょう。
3つボタン:真ん中のボタンを留めて、上と下のボタンは外す
一番上のボタンは、ラペル(襟の折り返し部分)に隠れている仕様のものが多く、このボタンは装飾としてのボタンなので留めないデザインであることがほとんどです。この一番上のボタンがラペルに隠れている仕様のことを段返りといい、現在は段返りが主流となっています。上の写真は段返りの3つボタンなので、真ん中のボタンのみ留めています。段返りではないデザイン、つまり一番上のボタンがラペルの下にある場合は、上と真ん中の2つを留めましょう。
ダブルスーツの場合
4つボタン:外側の下1つを留める
6つボタン:外側の真ん中のみ、もしくは真ん中と下の2つを留める
外側の1番上と内側のボタンは装飾です。
※ここでシングルスーツとは違う、ダブルスーツの注意点を1つご紹介します。
ダブルスーツは座っているときもボタンを留めたままにしましょう。重なっている部分が多く、ボタンを外した状態だとだらしなく見えてしまうためです。
スリーピースの場合
ベストを着ている場合は、ジャケットのボタンは全て外しておくのが基本です。ベストの上からさらにジャケットのボタンを留めてしまうと、着膨れしてしまい、シルエットが悪くなってしまう場合があります。
※ベストのボタンは、アンボタンマナーに従い、1番下のボタンを外しておきましょう。
ボタンの留め方でスーツをカッコよく!
たかがボタン、されどボタン。ジャケットやベストのボタンは中心に付いているため、見ている人はけっこう見ています。ボタンの留め方一つで第一印象が変わります。ボタンの留め方をしっかりマスターしてスーツをカッコよく着こなしましょう!